これから、あなたのお部屋の土台である床に関してお話ししますが、床材の中でハウスクリーニング的にもっとも身近なのはフローリングです。
バブル(1990年前後頃)の時は、高級住宅の床はカーペットの敷き込みが流行っていました。時代は移り変わり今では、賃貸物件から夢のマイホームまで、お部屋の床材はフローリングが主流となっております。
今回はフローリングの中でも高級感溢れ人気急上昇の無垢床を認識して頂き、ハウスクリーニングに活かしていただけたらと思います。
無垢床以外のフローリングに関しては今回は種類のみ認識して頂き、次回のブログでハウスクリーニング方法を説明する予定です。
無垢床フローリングと他のフローリングでのハウスクリーニング方法はまったく異なるので、しっかり頭の中で区分けしなければいけません。
なにはともあれ、床(フローリング)は家に居れば必ずあなたに接している場所ですので、綺麗にしておきたいですよね。
無垢床(フローリング)の種類
まずは床材の主流であるフローリングの中でも高級感が高い『無垢床』から話していこうと思います。
最初に無垢床フローリングの種類をみてみましょう。
- 1.パイン材(赤松)無垢床フローリング
- 2.杉材無垢床フローリング
- 3.桧材(ヒノキ)無垢床フローリング
- 4.栗材(チェスナット)無垢床フローリング
- 5.樺材(カバ:バーチ)無垢床フローリング
- 6.チーク材無垢床フローリング
- 7.楢材(なら)無垢床フローリング
- 8.オーク材無垢床フローリング
- 9.ホワイトオーク材無垢床フローリング
- 10.楓材(カエデ:メープル)無垢床フローリング
上記10種類以外でも、様々な木がフローリングに使われています。たくさんありますね!
無垢床フローリングの特徴
無垢床フローリングの種類別特徴を簡単に記します。
1.パイン材(赤松)
カントリー調で子供部屋向き。リーズナブル。柔らかい。
2.杉(すぎ)材
和風向き。柔らかく、独特の香り。
3.桧(ひのき)材
和室の代表素材。高級。耐久性に優れている。独特の香り。柱や浴槽にも使用。
4.栗(チェスナット)材
家の土台・枕木・水周りに適する。硬く、湿度に強い。
5.樺(カバ:バーチ)材
カントリー調。硬い。
6.チーク材
高級家具・船舶甲板用。収縮やそりが少ない。耐久性高い。水・腐食に強い。
7.楢(なら)材
通称”ドングリの木”。硬く、強く、耐久性・耐水性がある。リビング・キッチン・子供部屋とオールマイティに使用される。国産・ロシア産。
8.オーク材
国産・ロシア産以外のなら材。
9.ホワイトオーク材
北米産のなら材だが、他のなら材に比べ、若干目が粗い。
10.楓(カエデ:メープル)材
通称”紅葉の木”。硬質かつ弾力性あり。衝撃に強い。
分類的にもう少し補足説明すると、
1~3は針葉樹で、軽くて柔らかいので、歩行感触や肌触りが良いです。
4~10は広葉樹で、重く硬いので、強度があり、傷もつきにくいといった特徴があります。
無垢床フローリングはなにしろ高級感・存在感がありますよね~。合板と比べると、ナチュラルで重厚な感じが心の琴線に触れる感じで、素晴らしいのですが、素材や塗装方法によってお手入れ方法も変わるので、ちょっと面倒です。
無垢床フローリングの塗装方法
無垢床フローリングを無塗装のままにしていては、あまりにも無防備(皮脂汚れや水・汗等も沁み込んだり、傷がつきやすい)で無垢床の耐久性がなくなっていくので、施工中に塗装している場合がほとんどです。あなたのお部屋が無垢床フローリング(うらやましい~)ならば、今後のお手入れ方法やワックス等メンテナンスの方法に関わってくるので、施工依頼した工務店に塗装の種類を確認しておいたほうが良いですよ。
実際に年月をかけて滲み出てくる無垢床フローリングの成分が、ワックス効果を発揮する場合もあります。その辺りも、施工依頼した業者さんに聞いてみましょう。
では、その無垢床フローリングの塗装方法の代表的なものをみてみましょう。
≪1.自然(オイル)塗装≫
≪2. 樹脂(ウレタン・UVウレタン)塗装≫
合成樹脂のウレタンを主成分とした塗料。木の表面に膜を張るので、木が呼吸できなくなる。
UVウレタン塗装は塗料を紫外線に当てることで乾かし、膜を硬化させるウレタン塗装なので、いわゆるUV効果(紫外線カット)はありません。効果としては、シンナー臭さが普通のウレタン塗装より早く消えます。
長所:1.汚れや傷がつきにくい。耐水性もあるので、お手入れが比較的楽。
:2.光沢があって綺麗。
短所:1.無垢床フローリングに膜を張るので、木のぬくもりや素材感・質感がなくなる。
:2.素足で歩いた時のぬくもり感や香りがなくなる。
無垢床フローリングのハウスクリーニング法
無垢床フローリングは呼吸し、生きていると考えて下さい。樹脂塗装は木が呼吸できなくなると書きましたが、それはあくまで、塗装した無垢床フローリングの表面だけです。無垢床フローリングは湿気や水分によって、膨らんだり、縮んだり、反ったりします。
なので、
1.基本
・・・水拭きは控えて、掃除機や乾いた雑巾でふきふきしましょう~。
2.汚れが気になったら
・・・固く絞った雑巾で拭きます。
3.液体食品(ソース・醤油・油・ジュース 等)をこぼしたら・・・
すぐにふき取り、汚れが気になったらキッチン用の中性洗剤を薄めたものを雑巾に含ませて拭いてから、固く絞った雑巾で拭き返します。
4.クレヨンや油性ペンの汚れは
・・・消しゴムで消します。
5.薬品入り雑巾・モップは使用禁止・・・
最近では便利グッズで化学薬品入り雑巾やモップが販売されてますが、知らずに使用すると黒ずみや色むらになったりしますので、お掃除グッズを買うときは、その辺も注意しましょうね。丁寧に無垢床フローリング用って書いてあっても、無垢床フローリングの種類に合う合わないがあるので、使わないほうが良いと思います。
6.ワックス掛けは施工業者に確認を・・・
先ほど話したように、無垢床フローリングの成分がワックス効果を発揮する場合もあるので、ワックス掛けやお手入れ方法も施工業者さんに確認したほうが良いです。
また樹脂(ウレタン・UVウレタン)塗装を施していれば、ワックスを塗る必要はないし、下手にワックスを掛けるとムラになったりするのでその辺まで掘り下げて施工業者さんと話し合いましょう~
7.暖房器具の直置き注意!・・・
ホット・カーペットは長時間、周りの温度より温度が高い状態にしますので、無垢床フローリングの隙間が広がったり、ひび割れの原因になりますので、控えたほうが良いです。電気ストーブなども断熱マットを敷いたりする配慮が必要です。
ハウスクリーニンングで無垢床ライフを楽しもう。
以上、無垢床フローリングのハウスクリーニング的お話・・・いかがでしたか?
無垢床フローリングって高級だし、気にするとえらく手間がかかりますが、ちょっとした傷や汚れも味だと思うことも大事なのでは・・・と思います。あなたとともに、まさに一緒に生きた証としての経年劣化を楽しむ姿勢もありなんじゃないかと・・・
私なんぞは昭和の高度成長期世代ですから、小学校の床は高級感こそないけど、無垢床といえば、無垢床でした。まあ、無垢床フローリングというより、無垢板って感じでしたけど・・・。ところどころ、反っていたり、つなぎに隙間が空いていたり、節の部分に穴が空いていたり、床の色もところどころ黒ずんでたり・・・。
でも、そんなところが味であり、今も懐かしく思えるところなんすよね~。その辺の味わいも無垢床フローリングの良さかと思いますがどうでしょうか~。
というところで、今回は終了~・・・じゃなかった!最後に無垢床フローリング以外のフローリングの種類を確認しとくんだった~
無垢床フローリング以外のフローリング種類
- 1.合板(複合)フローリング(表面:木タイプ)
- 2.合板(複合)フローリング(表面:シートタイプ)
- 3.クッションフロア・シート
- 4.重ね貼り用フローリング(リフォーム用)
- 5.床暖房用フローリング
- 6.ペット用フローリング
上記方法を試してみてはいかがでしょうか。

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